八重山諸島では、民家の軒先に大きなつぼを見かけることがよくあります。
地元の人に話を聞いたところ、石垣では豚肉の脂肪分は”明かり”や”煮炊き”に使い、その脂を保存する為の容器がこの”つぼ”だったそう。
他には塩や泡盛を保存することや、雨水をためる為に使われていたそうです。(今ではこうした使い方をする人は見かけなかったですが。)
昭和30年代後半ごろまではどこの家庭でも使われていたそうです。
おそらくこれらのつぼは石垣島で生産された物ではなく、沖縄本島の”荒焼”(アラヤチー)と呼ばれる焼き物だと思いますが、石垣の人の生活の一部になっていたことがよく分かりました。